コンサルティングファームである株式会社アクセンチュアへの転職を検討されている向けに年収などの情報を、実際の転職者へのインタビューをもとにまとめました。
【この記事の監修】
現役アクセンチュア社員 Sさん
東京の私立大学を卒業後、日系コンサルティングファームを経て、株式会社アクセンチュアに入社。前職時代を含め、製造業のコンサルティングを10年以上担当。アクセンチュアに転職後、30代前半でマネージャーに昇進。
アクセンチュアの評判、「激務でやばい」は本当か?
「アクセンチュア」で検索しようとして「アクセンチュア 激務」「アクセンチュア やばい」という予測ワードが出てきて心配になった方もいるかもしれません。
現役社員複数名へのインタビューをもとに、アクセンチュアの激務の実情を整理しました。
結論としては、過去に違法残業が行われていたことは事実だが、他のコンサルティングファームと比較して激務だとは言えません。
(※) 2022年3月8日に、社員に対して月143時間の残業を課したとしてアクセンチュア日本法人と同社の労務担当マネージャーが労働基準法違反の疑いで書類送検されました(出典: 日経新聞オンライン)。以後、同社では再発防止に向け労務管理体制を強化していると考えられます
アクセンチュアはどんな会社?
アクセンチュアは、売上高基準で世界最大のコンサルティングファームです。(出典: コンサルのあんなことこんなこと)
特にDX領域のコンサルティングと実行リードに強みを持ち、近年ビジネスを拡大しています。
会社名 | 株式会社アクセンチュア |
業種 | コンサルティング |
売上高 | 6000~7000億円 |
従業員数 | 20,000~25,000名 |
本社 | 東京都港区赤坂1-8-1 |
その他勤務地 | 大阪府、愛知県、北海道、福岡県、宮城県、熊本県、群馬県、福島県、+ロケーションフレキシビリティ制度あり |
アクセンチュアの部門とインダストリー(担当産業)
アクセンチュアには5つの部門と、各部門の中に5つのインダストリー(担当産業)が存在し、5×5=25区分のどこかに所属することになります。但し、戦略部門はインダストリーに所属するという考え方はあまりせず、単に戦略部門所属となります。
現在、経験者採用は、以下のように部門を中心とした区分で入口が分かれております。
詳しくは、アクセンチュアの採用サイトでご確認ください。
アクセンチュアの年収|平均年収、グレード別、30歳時点
厚生労働省の調べでは、経営コンサルタントの平均年収は781万円であるのに対して、アクセンチュア社員の平均年収は900万円を超えており、同職種内でも高い給与水準であることが分かります。
ボーナスの多寡や入社年齢にもよりますが30歳で年収1000万円ということも珍しくない企業です。
平均年収 | 900~1000万円 |
グレード別年収 | 【戦略部門】 アナリスト(~4年目) 550~900万円 コンサルタント 900~1300万円 マネージャー 1300~1900万円 シニアマネージャー 1900万円~ 【戦略部門以外】 アナリスト(~4年目) 450~700万円 コンサルタント 700~1100万円 マネージャー 1100~1500万円 シニアマネージャー 1500万円~ |
30歳時点年収 | 【戦略部門】 1100~1500万円 【戦略部門以外】 900~1300万円 |
アクセンチュア中途入社社員の前職
アクセンチュアの採用サイトにもある通り、経験者採用の割合は2019年度73%、2020年度78%、2021年度82%(2021年9月1日時点)と、アクセンチュアでは多くの中途採用社員が活躍しています。
以下では、中途採用社員の前職でよくあるパターンについて部門別に解説します。
戦略部門中途社員のよくある前職・経歴
経営コンサルティング部門中途社員のよくある前職・経歴
IT系部門(テクノロジー、デジタル、オペレーション)中途社員のよくある前職・経歴
アクセンチュアで活躍する人が持つ「強み」
アクセンチュアをはじめとしたコンサルティングファームで、コンサルタントとして活躍する人が持つ強みをまとめました。
アクセンチュアで働くメリット
様々な噂のあるアクセンチュアですが、世界最大級のコンサルティングファームであり、ここで働くことによって得られるメリットはたくさんあります。現役社員の目線から、ポイントをまとめました。
アクセンチュア従業員の出身大学(採用大学)
Linkedinに登録されているアクセンチュア従業員のデータを、居住地を「日本」に絞り、出身校を多い順に並べると以下のような結果になります。(2023年9月時点)
※ このランキングの対象は中途入社社員も含んでいます。新卒入社に絞って集計していません
アクセンチュアへの転職は、やめとけ?
「アクセンチュア」で検索しようとして「アクセンチュア やめとけ」という予測ワードも出てきます。
未経験者の採用が多いため、コンサルティング業務では強みを発揮できず、離職する人が一定数いるのは事実ですが、他方で未経験者を含めアクセンチュアで強みを生かしていきいきと活躍されている方が多数いらっしゃるのも事実です。
アクセンチュア、及びコンサルティングファームで求められる「強み」と、自分が持っている「強み」を正しく理解して、転職を「やめておく」「やめておかない」の判断をするのが良いでしょう。